医院名:あおと整形外科クリニック 住所:〒500-8315 岐阜県岐阜市島田東町41-1
電話番号:058-252-0220

ぎっくり腰

ぎっくり腰とは

動作をきっかけに激しい腰の痛みが起こるもので、急性腰痛症や腰椎捻挫と呼ばれます。原因疾患として腰椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間関節症がある場合には、できるだけ早く適切な治療が必要です。数日寝ていれば治るからと放置せず、整形外科を受診してください。

症状

重いものを持ち上げる、中腰になる、上半身をひねるなどの動作をきっかけに、激しい痛みが腰に起こります。痛みが少し楽になる姿勢がありますが、少しでも動くと強い痛みが起こり歩行もままならなくなります。一般的に数日から数週間で痛みは消えますが、ある程度まで痛みが緩和して、それ以上改善しなくなることもあります。

このような症状をお持ちの方は、早めに受診しましょう
  • 排尿困難がある
  • 発熱
  • 下肢のしびれがある
  • 安静を保っていても痛みが強くなる
  • 胸部などにも痛みがある
  • 最近、大きなケガをした、あるいは事故に遭った
  • ステロイドや免疫抑制剤を使った治療を受けている

原因

腰は腰椎、椎間板、筋肉、靭帯、関節などで構成されていますが、立っていても座っていても上半身の重みがかかり続けるため負担が大きく、損傷しやすい場所です。特に中腰の姿勢は、体重の1.5倍もの負荷が腰にかかるとされており、リスクの高い姿勢です。そのため、中腰で急激な力を筋肉にかけると大きなダメージを受けやすいと言えます。骨がもろくなっている場合、それほど痛みがなくても腰痛の圧迫骨折を起こしている可能性もあります。必ず整形外科を受診するようにしてください。
また、繰り返し発症する場合でも、腰椎に器質的な異常がないケースもあります。その場合は適切な運動療法メニューでバランスよく筋肉を鍛えることで再発を防ぐことができます。当院では理学療法士が無理のないメニューをお作りしてご指導し、セルフケアのアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。

診断と治療

痛みがある急性期には、安静を保つことが重要です。腫れがある場合は冷やして痛みを緩和させ、腫脹が拡大するのを防ぎます。動けるようになったら整形外科を受診して、疾患や器質的な異常がないかを確かめ、適切な治療を受けてください。受診した時にまだ強い痛みがある場合には、消炎鎮痛剤(NSAID)や筋弛緩薬による治療を行います。
痛みがなくなってきたら、再発予防のためのリハビリテーションを行っていきます。医師の指導のもと、運動療法やストレッチなどのメニューを理学療法士と患者様が相談しながら作っていきます。また、日常生活で気を付けることなどについてもわかりやすくお伝えして、再発予防をサポートしています。

ぎっくり腰の予防

  1. 腹筋・背筋の運動を行う
  2. ストレッチを行う
  3. 日常生活で
    a.物を持つときは、物を体から離さないようにする
    b.前かがみをするときは、左右の足を前後にずらしておく